- 性器や周辺に発疹や水ぶくれ
性器ヘルペスとは
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって引き起こされるウイルス感染症です。
男女とも感染し、一度感染すると、症状が治まってもウイルスは体内に潜り込み、一生棲みついてしまいます。そのため、しばしば再発を繰り返し、ヘルペス患者の6〜7割は再発とも言われています。
どんな症状が出るのか
感染すると、亀頭や包皮、陰茎体部赤いぶつぶつや水ぶくれ、潰瘍ができるのが特徴。
初感染の場合は、高熱などの重い全身症状を伴うことがあります。
その一方で、感染していても自覚症状がなかったり、症状がまったく出なかったりすることもあります。
感染ルートと潜伏期間
1型・2型単純ヘルペスウイルスを持つ人との性行為による感染がほとんど。
潜伏期間は感染してから2日~12日です。
どんな人が感染しやすい
性行為や性的接触により誰しもが感染する可能性がありますが、特に不特定多数と性行為をする(した)方、コンドームなしで性行為をする(した)方は危険です。
また、女性の感染率が男性に比べて高く、20代の女性に最も多く感染しているとされています。
最近では性体験の低年齢化により、若年層の患者が増えています。
検査と治療について
いつから検査できる?
感染した可能性が考えられる行為をしてから3日以上経っていれば、正確な検査結果が出ます。
受付
予約はいりませんので、直接クリニックへ起こしください。
クリニックにお越しいただきましたら、まず簡単な問診票の記入をお願いします。
匿名での記入でOKです。
問診
基本的には問診のみでどの検査が必要かは判断できます。
患部を見せていただく必要はありません。
検査
すでに症状が出ている方:抗原検査
採血による検査を行います。
症状は出ていないけど不安という方:抗体検査
採血による検査を行います。
結果報告
抗原検査は15分後に検査結果が出ます。
抗体検査は結果が出るまでに4~5日かかるので、後日再来院していただくか、電話での確認になります。
陽性の場合は、抗ヘルペスウイルス薬での治療になります。
ただ、ウイルスを死滅させることはできませんので、疲労、飲酒、ストレスなどが原因で再発する可能性は残ります。
検査と治療の料金(自由診療)
ヘルペス抗原検査
既に症状が出ている方
- 診察料…0円
- 抗原検査料金…8,000円(税別)
- 治療費…初めての感染の方は20,000円(税別)、再発の方は10,000円(税別)
ヘルペス抗体検査
症状はないが不安な方
- 診察料…0円
- 抗原検査料金…8,000円(税別)
- 治療費…初めての感染の方は20,000円(税別)、再発の方は10,000円(税別)
性器ヘルペスは再発が6~7割なので、再発しないように睡眠不足やストレスなど体調管理に気をつけていきましょう。
性器ヘルペスの予防方法
ヘルペスウイルスは人に感染する力が強く、人と人との直接的な接触のほか、タオルなどを介して感染してしまうことがあります。
皮膚に傷や湿疹ができて抵抗力が弱まっていると、ヘルペスウイルスが侵入しやすくなるので注意が必要です。
ヘルペスウイルスを持っている人と性交渉する場合は、オーラルセックスのときからコンドームは必須。キスもできれば避けたいところです。
また、既にウイルスを持っている人は、身体の抵抗力が低下すると体内に潜むウイルスが暴れ出し、再発しやすくなります。
再発のきっかけとして考えられるのは、かぜ・性交渉・過労・ストレス・紫外線などです。
再発のリスクを減らし、パートナーや他の人にうつさないためにも、予防を心がけましょう。
- この記事の監修者:野口 真康
たいようクリニック八重洲院院長
日本性感染症学会 会員